はじめに
為替相場やFX(外国為替証拠金取引)に興味があるものの、「実際どうやって勉強したらいいの?」と悩んでいませんか?
金融の世界はニュースや指標が目まぐるしく飛び交い、経済学の理論やテクニカル分析など専門的な言葉も多いため、最初の一歩が踏み出しにくいと感じている方も多いでしょう。
そんな方にぜひおすすめしたいのが尾河眞樹(おがわ まさき)さんの『本当にわかる為替相場』です。
著者は長年、外資系銀行のディーリングルームで活躍されており、マーケットのリアルな雰囲気やプロの視点を余すところなく伝えてくれます。
本書は、ファンダメンタルズ(経済指標や政策など)とテクニカル分析、さらにはトレーダー心理まで網羅した「為替相場の総合入門書」
この記事では、そんな『本当にわかる為替相場』の魅力や学びどころを、初心者にも分かりやすくたっぷりお伝えします。FX初心者から中級者まで「なるほど!」と思えるポイントがぎっしり詰まっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
2. 本書の特徴と魅力

2-1. 為替の仕組み&市場のリアルを同時に学べる
『本当にわかる為替相場』は、為替レートの基本的な仕組みから始まり、「実際の取引現場でどんなことが起きているのか?」を掘り下げる構成です。
- 為替レートは相対的な価値
ドル円だけでなく、ユーロドル・ユーロ円など、複数の通貨ペアを見比べる重要性が強調されています。 - リアルなディーリングルームの視点
ディーラーの実際の心理や、企業の実需(輸出・輸入)と投機筋(ヘッジファンドなど)の攻防がどのように相場を動かすのかを知ることで、市場のダイナミックさを体感できます。
2-2. 経済指標と政策金利の見方を徹底網羅
為替相場に大きな影響を与える米国の雇用統計や物価指標(CPI/PCEなど)、欧州のPMIや失業率、日本の貿易収支など、チェックすべき指標のポイントを分かりやすく整理。
- 米国経済指標の重要度
米国は基軸通貨ドルを発行する国だけあって、世界の投資家が注目するファンダメンタルズが多彩。 - EUや日本など、主要国の指標
ユーロ圏は政策を各国が調整するため、「ドイツ指標 vs. ユーロ圏全体」の違いなど独特の見どころがあります。日本は「指標であまり為替が動かない場合が多い」理由など、国ごとの傾向を知るのに最適です。
2-3. テクニカル分析が苦手でも理解できる
FX初心者がつまずきやすいテクニカル分析についても、ローソク足の基本から移動平均線、一目均衡表、フィボナッチ比率などを網羅。
- トレンドをつかむ方法
相場の流れを大まかに把握しやすい移動平均線の使い方や、サポート・レジスタンスラインの引き方まで解説。 - 相場の“波動”を考慮
テクニカル指標だけを当てはめるのではなく、「投資家心理がどう価格に反映されるのか」を絡めて理解できるのが本書の特徴です。
2-4. マーケット参加者の心理をリアルにイメージ
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を同時に使うだけでなく、「人間の心理が相場を動かす」という視点を大切にしているのが、この本の最大のポイント。
- 実需(企業)と投機筋(ヘッジファンド)の思惑
企業は現実の輸出入に伴う外貨両替が必要で、相場が急激に動くほど損失リスクも大きくなるため、早めにヘッジ取引を行うことが多い。一方、投機筋は大きな値動きを狙って短期的に売買することが多い……。こうした心理の違いが相場を複雑にしつつ、時に大きく動かす要因になります。 - 要人発言や為替介入の実際
財務省や中央銀行総裁のコメントで急にレートが跳ね上がる(あるいは下がる)場面がよくありますが、本書では「どんな発言が市場に大きなインパクトを与えやすいか?」を具体的に解説。ニュースを見ながら取引する上で非常に役立つ知識です。
3. 誰におすすめ? こんな方にピッタリ!

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FX初心者〜中級者
FXを始めたはいいものの、どこを重点的に学べばいいか分からない方。あるいはテクニカルだけ・ファンダだけ、といった偏った知識に不安を感じる方に最適です。 -
本格的に外国為替を勉強したい人
例えば「為替を仕事で扱う可能性があるが、いまいち仕組みを理解しきれていない」というビジネスパーソンにもオススメ。相場のディープな部分を“専門用語だけでなく実例”を通じて理解できます。 -
経済ニュースや国際情勢に興味がある人
為替相場は世界中の出来事が集約される市場。政治や金融政策、株価指数との連動など、各種ニュースを立体的に把握する力が付きます。そうした情報収集自体が好きな人にとっても、読んでいて面白い内容です。
4. 本書を読んだ後のメリット
- ニュースや経済指標に対する理解が深まる
「雇用統計が予想を下回った=ドル安?」という単純な発想だけでは語れない“裏事情”を把握できるようになります。 - テクニカル指標の使いどころが分かる
単なるチャートパターンの暗記に終わらず、「今、どの通貨が注目されているか」を考慮しながらテクニカルを活かす感覚がつかめるでしょう。 - 投資家心理を踏まえた予測ができる
ヘッジファンドが狙ってくるポイントや、実需が為替を押し上げる(または下げる)タイミングなど、ファンダメンタルズ面では説明しづらい動きにも納得感が持てるようになります。
5. まとめ

『本当にわかる為替相場』は、「なぜ為替相場が単純な理論どおりに動かないのか?」という初心者が最初につまずきやすい疑問に、分かりやすく答えてくれる一冊です。
- 実需 vs. 投機筋
- 要人発言や金融政策の影響
- 世界の通貨はそれぞれ動き方にクセがある
こうしたポイントを踏まえた解説が満載で、「ドル円だけでなく、ユーロドルや豪ドル円の動き方も面白い!」と感じられるでしょう。
もしあなたがこれからFXを始めたい、あるいは始めたもののイマイチ全体像がつかめない……という状態なら、ぜひ本書を手に取ってみてください。ディーリングルームの生々しいエピソードから投資家心理の読み解き方まで、相場を大きく俯瞰して学べる良書です。